サンタクロースはどこにいるのか(NORAD)

今日はクリスマスである。
このブログは、なにか理由がないと更新しなくなっている。
訪問していただく方が減っているのも、更新意欲の減退につながっている(他責的だな)。
今回は(も)、生存確認がわりにとりとめもないことを書く。
ご用とお急ぎでない方は、この先もご覧いただければ幸いである。

よく知られていることだが、12月25日はイエス・キリストの誕生日ということになっている。そして、これは4世紀後半にキリスト教会が古代ローマ帝国の冬至祭に合わせて決めたことで、実際の誕生日はいまだに「謎」である(聖書の記述からは「春頃」説が有力らしい)。

それはそれとして、
カトリック信徒のみなさま、主の御降誕、心よりお祝い申し上げます。神様の絶え間ないお恵みが、皆様の上に注がれますようお祈りいたします。
また、プロテスタントのみなさま、メリークリスマス! 主イエス・キリストの恵みと平安が、皆様と共にありますように、心よりお祈り申し上げます。

ということで、長く神の御許に仕える人々に使われてきた身としては、クリスマスといえば「クリスマスの御ミサ(そももそ「クリスマス」というのが、”キリストのミサ”の意味である。であるので、いろいろと気になる言い方だが、わたくしを使っていたカトリック修道会の中の人たちはそう呼んでいた)」の準備のあれこれを思い出す。それも、最近はだいぶ憑き物が落ちてきたようで、あまり「クリスマス」という言葉に反応することがなくなった。これは寂しいことなのか幸いなのか。

そのような中、個人的にはクリスマスといえば「サンタの追跡」が恒例である。
念のため書き添えておくが、これは、わたくしが神の御許に仕える人々に使われるようになる前からの楽しみである。

さて、では「サンタの追跡」とはなにか。
NORAD(北アメリカ航空宇宙防衛司令部)はサンタクロースを追跡している。
そのサンタの軌跡は、NORADの専用サイトで公開されている。
これを見るのが「サンタの追跡」である。
https://www.noradsanta.org/ja/map

サンタのソリの発進基地は、グリーンランド北端にある「ノースポール空港」という事になっている。サンタクロースはフィンランドに住んでいるので、ここから飛び立つのはトナカイとソリだけである。
そこからソリが飛び立ち、サンタをフィンランドまで迎えに行く、というのが設定である。

サンタは、世界中の子どもにプレゼントを運ぶため超高空を高速で飛行する。
今、フライトレーダー24で確認したら高度3万メートルを6,780Km/mで、北米大陸を南進中だった。

サンタは、昨夜日本の上空にも現れた。東日本に太平洋側から入り、本州中央のやや太平洋寄りを南下、九州まで駆け抜けた。

ところで、なぜNORAD(北アメリカ航空宇宙防衛司令部)はサンタクロースを追跡するのだろう。

これは、心温まるエピソードがきっかけになっている。

1955年 、コロラド州の百貨店シアーズが、地域の子どもたち向けに「サンタさんとお話しできる」という電話番号を載せた新聞広告を掲載した。

ところが、この電話番号が間違っていた。
番号は1文字違いで、NORADの前身であるCONAD(大陸防空司令部)の作戦司令部の直通番号になっていたのである。

クリスマスの夜、作戦司令部に「サンタとお話したい」子どもたちからの電話が殺到した。
当時の司令官、ハリー・シャウプ大佐は、電話をかけてきた子どもたちに「サンタが今どこにいるのか」をレーダーで確認し状況を伝えた。
なかなか、粋な計らいである。

この、ユーモアあふれる対応をきっかけに、CONADによるサンタ追跡は毎年恒例の行事になった。それが、NORADに引き継がれて続けられているのである。

「サンタの追跡」は今年で70周年を迎えた。
現在では、サンタの追跡は専用のウェブサイト”NORAD Tracks Santa”で公開されている。
人工衛星やレーダー、戦闘機まで駆使してサンタクロースの世界一周の旅を追跡し、世界中の子どもたち(と子どもの心を持った大人たち)に夢を届けている。

”NORAD Tracks Santa(日本語サイト )
https://www.noradsanta.org/ja/

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